ドキュメント レイヤー

シンボル

シンボルは、自分のタイムラインを持った使い回せるクリップです。プロジェクトのどこにでも置けて、何度でも置き直せます。一度直せば、すべてのインスタンスが変わります。

シンボルレイヤーは、自分の中にレイヤーの階層とタイムラインを抱えています。シーンのものとは別です。シンボルの中の絵やアニメーションを一度直せば、プロジェクトのどこに置いてあってもその変更が反映されます。

シンボルを作る

レイヤー ▸ シンボル で、一から作るための空のシンボルができ、同時にライブラリの項目も作られます。シンボルに変換(F8)は、いまあるレイヤーをその場で新しいシンボルに包みます。シンボルは描画順の中でレイヤーがあった位置に入り、レイヤーのグループの中にとどまります。中のレイヤーは元の描画順を保ち、選んだグループの子も一緒に入り、変換したアニメーションはそのまま再生され続けます。どちらの場合もシンボルはプロジェクトのライブラリに入り、ライブラリからキャンバスへドラッグすれば、そのインスタンスがもう一つ置かれます。インスタンスを Alt でドラッグしたり複製したりしても、同じシンボルのインスタンスがもう一つ置かれます。

新しいシンボルが、ほかのシンボルがすでに使っている名前になることはありません。シンボルを自分自身の中に入れることはできません。ライブラリからドロップしても、ペーストしても同じです。別のプロジェクトにペーストしたシンボルは、そのプロジェクトのライブラリに入ります。そこで別のシンボルが同じ名前を使っていれば、ペーストしたほうは Symbol 1 (2) のような番号付きの名前になります。

分解(Ctrl+B)はその逆で、インスタンスをふつうのレイヤーに戻します。レイヤーはインスタンスの位置とキーフレームを受け継いだグループの中に入り、キャンバス上では何も動きません。どのフレームも、シンボルがそこで見せていたとおりの絵のままです。シンボルのレイヤーのセルとキーは、シンボルの再生、停止、ループ、タイムリマップに合わせてタイミングが組み直され、シンボルがシーンの中でたどり着かなかった絵は含まれません。シンボルに変換 と 分解 は、レイヤー メニューとキャンバスの右クリックメニューにあり、どちらのショートカットも 環境設定 で変えられます。アクションを開いている間は、どちらも使えず、シンボルを入れ替え も何もしません。

シンボルに変換は、選択範囲が外のレイヤーにつながっているときに、先に確認します。追従するパス、乗っている、またはバインドされているボーン、頂点を結合したシェイプ、シェイプリンク、アクションのボーンがそれにあたります。質問にはそれらが一覧で出ます。はいを選ぶとそれらもシンボルに含められるので、すべてが動き続けます。いいえを選ぶと何も変換されず、レイヤーはそのままです。ペーストも、貼り付けるレイヤーがつながっているパスやボーンに、貼り付け先(シンボルの中や別のプロジェクト)では届かないときに、同じように尋ねます。はいなら、それらのレイヤーも一緒に貼り付けられ、いいえなら何も貼り付けられません。

シンボルの行があるライブラリパネル。その行をキャンバスへドラッグして新しいインスタンスを作っているところ。

一つのシンボル、たくさんのインスタンス

シンボルについて変えたことは、どのインスタンスを編集したかに関わらずシンボル自体に保存され、どれだけ深く入れ子になっていても、プロジェクトのすべてのインスタンスに現れます。絵、グループマーカー、タイムラインの長さとフレームレート、種類がそうです。インスタンスごとに残るのは、二度置く意味があるもの、つまり置く場所、見せるバリアント、再生するタイミングと再生のしかたです。

インスタンスの名前を変えると、シンボルとそのほかのすべてのインスタンスの名前が一度に変わります。ほかのシンボルの中に置いたインスタンスも含まれます。

プロパティパネルの シンボルを入れ替え を使うと、インスタンスがライブラリの別のシンボルを表示します。インスタンスの位置、キーフレーム、再生はそのまま残ります。一覧には、自分自身の中に入ってしまうシンボルは出ません。ライブラリにシンボルが一つしかないときはグレーになります。ライブラリの右クリックメニューにある シンボルを複製 は、シンボルの独立したコピーを作ります。元のシンボルに触れずに、そのコピーを変えられます。

内側のタイムライン

シンボル自身のタイムラインは、初期状態ではフレーム 1 から 24 までで、両端とも変えられます。フレームレートも自前で持てますし、0 のままにしておけばシーンのものを使います。キャンバス上のインスタンスか、ライブラリのその行をダブルクリックすると中に入って編集できます。そこで描いたりアニメートしたりしたものは、シーンではなくシンボル自身のタイムラインに乗ります。パンくずから外へ戻れます。入ることと出ることは、それぞれヒストリーの一項目になります。

シンボルは別のシンボルの中に、八階層まで入れ子にできます。それより深く入れ子にしたプロジェクトは保存できません。深いシンボルを空のまま書き出してしまうのではなく、保存が失敗します。別のシンボルの中にあるシンボルで行った編集は、外へ戻っても保たれ、どこにあってもそのすべてのインスタンスに届きます。シンボルの中のボーンリグは、編集している間だけでなく、キャンバスでもサムネイルでもアニメートします。

シンボルの中にいるときに開いたプロジェクト設定は、シンボルではなくプロジェクトを変えます。シンボルは自分のフレームレートと長さを保ちます。

グラフィックかムービークリップか

プロパティパネルのシンボルの種類で、インスタンスが時間をどう刻むかを選びます。

種類時間の刻み方
グラフィック置かれているタイムラインと一緒に進むので、親をスクラブするとシンボルもスクラブされます
ムービークリップメインの再生ヘッドで進むので、親が止まっていてもループしていても、タイミングは変わりません

再生

シーンのタイムラインがインスタンスに何も指示していないときは、プロパティパネルの再生が決めます。この設定はインスタンスごとに持つので、同じシンボルの二つのコピーを違うやり方で再生できます。

再生インスタンスの動き
単一フレーム範囲の最初のフレームを表示し、そこにとどまります
ループ範囲の最初から最後のフレームまで再生し、また最初から始めます
ピンポン最後のフレームまで進むと、最初へ飛ばずに折り返して戻ります
一度だけ再生一度だけ再生し、最後のフレームで止まります
一度だけ逆再生最後のフレームから最初のフレームへ一度だけ逆に再生し、そこで止まります
逆ループ最後のフレームから最初のフレームへ、逆向きの再生を繰り返します

再生の下にある 最初のフレーム と 最後のフレーム で、シンボルのタイムラインのどの部分をインスタンスが再生するかを決めます。触らなければタイムライン全体です。フレームアクションかタイムリマップがすでにシンボルを動かしている間、これらの設定はグレーになるので、効かない操作になることはありません。単一フレームでも 最後のフレーム はグレーになります。単一フレームは 最初のフレーム だけを見せるからです。

フレームアクション

フレームアクションは、シーンのタイムラインからインスタンスを操ります。インスタンスの帯をあるフレームで右クリックして、次のどれかを選びます。

アクションはたらき
シンボルを再生選んだ内部フレームから、シンボルを前へ進めます
シンボルを停止画面に出ていたフレームでシンボルを止めます
ループフレームある範囲を繰り返します
ピンポン範囲の終わりまで進み、折り返して戻ります
ホールドいま見せているフレームそのものでシンボルを止めます

再生のアクションは、同じメニューから、二つめのマーカーなしでシンボル自身の範囲をループやピンポンにもできます。ホールドと停止の違いは、何を保つかです。停止は再生がたまたまたどり着いたところを保ち、ホールドは内部のフレームを一つ名指しします。ホールドやピンポンは、その下の再生の行だけでなくメインの行でもブロックを終えたりループさせたりし、再生ブロックをドラッグすると、描かれているとおりのブロックが動きます。

帯の上では、シンボルのアニメーションの終わりより後ろのフレームを選んで消し、残ったものの端をドラッグできます。

タイムリマップ

タイムリマップは、シンボル自身の内部のフレームを、キーを打てるチャンネルにしたものです。キーを打てば、シンボルをゆっくりにしたり、止めたり、逆再生したりできます。ほかのチャンネルと同じく、タイムラインの行、グラフエディターのカーブ、イージング、オートキー、プロパティパネルの欄を持ちます。キーフレームが一つでもあれば、そのカーブがシンボルの時計になり、フレームアクションは参照されなくなります。レイヤーの前後の動作もほかのチャンネルと同じように効くので、ループやピンポンなら、最後のキーのあとも組み直したタイミングが繰り返されます。

タイムラインのシンボルのタイムリマップの行。グラフエディターのカーブが前へ進み、止まり、それから逆へ進んでいる。

グループマーカーとバリアント

グループマーカーは、シンボル自身のタイムラインに置く、名前と色の付いた範囲です。タイムラインの右クリックメニューの「グループマーカーを追加」で置けます。新しいマーカーには番号が付くので、それぞれ自分の名前を持ちます。マーカーはシンボルに属するので、保存しても残り、どの方法でシンボルを開いても、どのインスタンスにも現れます。

シンボルのグループマーカーは、そのバリアントでもあります。プロパティパネルでバリアントをオンにすると、バリアントパネルにグループが本物のプレビュー付きのカードとして並びます。カードをクリックするとそのグループが選ばれます。この選択はほかのバリアントと同じくタイムラインのキーフレームなので、シンボルは再生しながらサイクルを切り替えられます。選んだグループの中で何が起きるかは再生が決めるので、同じ仕組みでポーズを保つことも、サイクルを回し続けることもできます。

シンボルのライブラリ

ライブラリ ▸ 未使用を削除 は、プロジェクトのどこからも参照されなくなったシンボルを片付けます。実行の前に、いくつあるかを教えてくれます。ほかのシンボルの中でだけ使われているシンボルは使用中として数え、残します。

シンボルとバリアントレイヤーは別の道具です。シンボルは自分のタイムラインを時間に沿って再生します。バリアントの親は、どの子がアクティブかを瞬時に切り替えます。「バリアント」を見てください。