モーションブラー
二つのスイッチで、動いているレイヤーをその移動分だけ引き伸ばします。シャッター角度、位相、サンプル数で、尾の見え方とレンダリングの重さが決まります。
モーションブラーは、動いているレイヤーをその移動分だけ引き伸ばします。だから速いパンや素早い動きが、くっきりしたポーズのちらつきではなく、つながった動きとして見えます。
これを開けるスイッチは二つあります。タイムラインのツールバーにあるシーン全体のモーションブラーの切り替えと、レイヤーごとのモーションブラーの点です。点はタイムラインの専用の列にあります。まずシーンのスイッチを入れて、それから本当にぼかしたいレイヤーだけをオンにしてください。ほかはくっきりしたままです。
シャッター角度、位相、サンプル数
これらはフレームレートやキャンバスサイズと並んで、プロジェクト設定にあります。効くのはプロジェクト全体で、レイヤーごとではありません。
| 設定 | 初期値 | 範囲 | 何をするか |
|---|---|---|---|
| シャッター角度 | 180° | 0 から 720° | そのフレームの動きのうち、どれだけを取り込んで引き伸ばすか。180° は映画で昔から使われる値で、360° なら 1 フレーム分の動きをまるごと覆います |
| シャッター位相 | 0° | -360 から 360° | その窓を、フレームに対して前後にずらします |
| サンプル数 | 16 | 2 から 64 | 尾に混ぜ込むフレーム間の位置の数。増やすほど尾がなめらかになり、レンダリングは遅くなります |
後ろに引く残像
ブラーのサンプルは、いまのフレームから後ろへさかのぼって取られます。シャッター位相が 0 のとき、窓はシャッターが開いた瞬間から今この瞬間までを覆い、その先へは伸びません。だから尾は進行方向の後ろに残り、ポーズの周りに均等に広がったりしません。
速度はフレームからフレームで測ります。だから同じキーフレームが二つ並んで止まっているところは、ブラーがきっちりゼロになります。動きの最初と最後のフレームがくっきりしているのも、そこにはまだ引き伸ばす動きがないからです。
どれだけ重いか
再生中とタイムラインを触っている間は、プロジェクトの設定が何であれサンプル数が 2 から 6 に抑えられます。ビューポートの反応を保つためです。エクスポートでは、プロジェクト設定のサンプル数をそのまま、最大 64 まで使います。
モーションブラーの掛かったフレームは、フレームキャッシュから読まれることも書き込まれることもありません。キャッシュされたフレームは、動いているブラーの一枚を凍らせてしまうからです。だからブラーの掛かった区間を触ると、通ったフレームはすべて描き直されます。