保存と復元
プロジェクトの保存、保存の表示の読み方、自動保存の設定、そしてクラッシュのあとに作業を取り戻す方法をまとめます。
ファイル ▸ 保存 は、プロジェクトを元のファイルへ書き戻します。まだ一度も保存していないプロジェクトにはファイルがないので、保存は名前を付けて保存に落ちて、置き場所を尋ねます。
ファイル ▸ 名前を付けて保存 は、いつでも場所を尋ねます。ダイアログは untitled.cls という名前を用意し、拡張子を書かなければ .cls を付け足します。新しい名前で保存すると、ドキュメントのタブの名前が変わり、タブが新しいファイルを指すようになり、最近使った項目にも入ります。だから危ない変更の前に控えを取るには、名前を付けて保存が向いています。
| CtrlS | 保存 |
| CtrlShiftS | 名前を付けて保存 |
| CtrlW | 今のドキュメントを閉じる |
| CtrlO | プロジェクトを開く |
レイヤーがポーズを取っているとき、保存は何を書くか
リグを組んだレイヤーは、二組の値を同時に持ちます。編集モードで組み上げた休みのポーズと、再生ヘッドがいま見せているポーズです。保存はいつも休みのポーズを書きます。40 フレーム目の曲がりが、あなたの描いた形であるかのようにファイルへ入ることはありません。
どちらの値が休みのポーズになるかは、いまどこにいるかで決まります。編集モードの 0 フレーム目では、休みのポーズは見えているものそのものです。だからそこで加えた変更がそのまま書かれますし、アニメーションモードから戻ってきたあとに加えた変更も同じです。アニメーションモードでは、そのチャンネルを実際にポーズさせているものがあるときだけ、蓄えてある休みのポーズへ戻ります。そのチャンネルのキーフレーム、ボーンのバインド、あるいはそれを動かしているアクションです。何もアニメーションさせていないプロパティは、あなたが与えた値を、どこで与えたかによらずそのまま持ち続けます。
保存するときにどこに立っているかも同じです。シンボルの中で、あるいは別のシンボルに入れ子になったシンボルの中で押した Ctrl+S は、あなたが入り込んだ部分ではなくプロジェクト全体を書き、いた場所へそのまま戻します。先に出る必要はありませんし、保存、名前を付けて保存、自動保存の復元用のコピーのどれでも同じように働きます。
保存の表示
保存していない変更のあるドキュメントは、ドキュメントのタブで名前のうしろにアスタリスクが付きます。保存すると、ステータスバーのロゴの隣に小さな表示が出ます。「保存中」と出ているあいだアクセントカラーで左から右へ満ちていき、バーが満ちると「保存しました」と出て、そのあと消えます。どちらの段階かはバーの満ち具合が教えてくれるので、二つの段階は同じ色を分け合います。
保存に失敗したときだけは別です。赤で「保存に失敗しました」と出て、消えるまでずっと長く残ります。成功と違って、あなたがまだ知らないことを伝えているからです。
自動保存でも同じ表示が出ますが、文言が変わります。「自動保存中」から「自動保存済み」です。だから、いま保存したのが自分なのかタイマーなのかがひと目でわかります。自動保存のあともタブのアスタリスクは残ります。自動保存は元のプロジェクトファイルには書き込まないからです。
自動保存
自動保存は、環境設定 ▸ 一般 のパフォーマンスの欄でオンにするまで動きません。
| 項目 | 初期値 | 何をするか |
|---|---|---|
| 自動保存 | オフ | タイマーを動かします |
| 自動保存の間隔 (分) | 5 | どれくらいの間隔で走るか。1 分から 120 分まで |
タイマーが回ってくると、Celas Studio はプロジェクトの隣に、その名前を元にした復元用のコピーを別に書きます。walk.cls として保存したプロジェクトなら walk.autosave.cls です。元のファイルには触りませんし、未保存を示すアスタリスクもそのままです。復元用のファイルは毎回同じものが上書きされ、増え続けることはありません。
タイマーは静かな瞬間を待ちます。左ボタンが押されている間や編集の途中は見送り、離した瞬間に走ります。だから描きかけのストロークやドラッグを捕まえることはありません。前回の復元用コピーから何も変わっていなければ、書き込み自体を飛ばします。
一度も保存していないドキュメントも守られます。隣に置くプロジェクトのパスがないので、復元用のコピーはアプリのデータフォルダーへ入り、ドキュメントの ID から名前が付きます。untitled-3.autosave.cls といった具合です。そのドキュメントを初めて保存すると、このコピーは消されます。本物のファイルが役目を引き継ぐからです。
クラッシュのあとに復元する
Celas Studio は起動時に復元用のコピーを探し、見つかれば提案します。「保存されていない作業を復元」のダイアログに、見つかったファイルが並びます。アプリのデータフォルダーにある名前なしのドキュメントと、復元用のコピーのほうがプロジェクト本体より新しいプロジェクトです。選択肢は三つあります。
- 復元したドキュメントを開く。それぞれが独立したドキュメントとして開くので、元のプロジェクトファイルが上書きされることはありません。見比べて、復元したほうが良ければ元のファイルへ名前を付けて保存してください。
- 破棄する。コピーを消します。
- 後で。ディスクに残します。次の起動時にまた提案されます。
復元用のコピーがプロジェクトより古い場合は提案されません。すでにそれより先で保存しているので、コピーは用済みだからです。ドキュメントを保存すると、その復元用のコピーはきれいに消えます。
深刻なクラッシュのときは、もう一つ別の最後の手段も走ります。クラッシュを受け止める仕組みが、開いていたドキュメントのコピーをアプリのデータフォルダーの rescued.cls に書き、次の起動時にクラッシュ報告のダイアログがそれを開くか尋ねます。これは壊れたプロセスの上で走るものなので、保証ではなく最善の努力だと思ってください。頼りになる安全網は自動保存のほうです。
未保存の変更の確認
保存していない変更のあるドキュメントを閉じようとすると、「未保存の変更」のダイアログが出て、閉じる前に保存するかを尋ねます。保存はファイルを書いてからタブを閉じ、保存しないは変更を捨て、キャンセルは何もかもそのままにします。保存を選んだあとに名前を付けて保存のダイアログが出て、そこでキャンセルした場合は、タブは開いたまま残ります。
変更されたドキュメントを開いたまま終了しようとすると、全部まとめて一度だけ尋ねられます。選択肢はすべて保存、保存しない、キャンセルです。すべて保存は、背後のタブも含めて変更されたドキュメントを順に処理し、一度も保存していないものについては置き場所を尋ね、全部書き終えてから終了します。
バックアップ
Celas Studio は世代の履歴も、回していくバックアップも持ちません。自動で作るコピーは、上で説明した自動保存の復元用ファイル(毎回上書きされます)と、クラッシュ時の救出ファイルだけです。
失いたくないものは、自分でコピーを取ってください。作業の区切りに番号を付けた名前で保存し、リンクした動画と音声を含むプロジェクトのフォルダーごと、お使いのマシンにあるバックアップや同期の仕組みに入れておくのがいちばんです。