ドキュメント アニメーション

セルと露出

作画がタイムラインにセルの帯としてどう並ぶか。セルを足す、複製する、保持を伸ばす、露出を切り詰める、フレームを空にする方法をまとめます。

ラスターレイヤーとベクターレイヤーは、フレームごとに絵を持っているわけではありません。持っているのはセルのライブラリで、各フレームはそのどれか一つを指しているだけです。セルは次のセルが始まるまで画面に残るので、フレーム 5 に露出した絵の後にフレーム 9 まで何もなければ、それは 4 フレーム保持されます。そのセルを一度直せば、それを使っているすべてのフレームが変わります。

タイムラインでは、ラスターレイヤーとベクターレイヤーのキーフレームの行の下に、もう一本の帯が付きます。セルの帯です。露出はそれぞれ、保持の長さいっぱいに伸びるサムネイルの塊として描かれるので、手描きのシーンのタイミングがひと目で読めます。

セルの帯を開いたタイムライン上のベクターレイヤー。長さの違う四つの露出が並んでいる。

帯の大きさを決める

レイヤーの行を右クリックしてサムネイルのサイズを選びます。なし、小、中、大です。初期値は中です。なしにすると帯が畳まれ、キーフレームの行だけが残ります。この設定はセッションをまたいで覚えられます。

ラスターのセルにカーソルを 0.5 秒ほど置くと、その絵の大きなプレビューがポインターの隣に浮きます。再生ヘッドを動かさずにセルを確かめられます。この待ち時間は環境設定のセルのプレビューの遅延です。0 から 2 秒で初期値は 0.40 秒、0 にするとプレビューが切れます。

セルを足す、複製する、取り除く

ラスターレイヤーかベクターレイヤーを主として選んでいると、タイムラインのツールバーに三つのボタンが出ます。セルを追加、セルを複製、セルを削除です。今のフレームにセルが見えていないとき、複製と削除は使えません。

ボタンラスターレイヤーでベクターレイヤーで
セルを追加空にしたフレームでは、そのフレームを戻してそこにセルを始めます。すでにセルが始まっているフレームでは、次のフレームに空のセルを新しく作ります。保持されているフレームでは、いまいる場所に新しいセルを始めます。すでに自分の絵を持っているフレームでは、次のフレームに空のセルを新しく作ります。保持されているフレームや空白のフレームでは、その場に新しいセルを作ります。
セルを複製見えている絵を、新しいセルとして次のフレームへコピーします。見えている絵を、新しいセル ID で次のフレームへコピーします。だからコピーは独立していて、塗り直しても元には影響しません。
セルを削除そのセル自身のフレームでは、露出を消します。保持されているフレームでは、次のセルまでのフレームを空白にします。セルの絵を空にして、その場に空白のフレームを残します。だから前のセルが先へ流れ出しません。
セルを追加は、いま作ったセルへ再生ヘッドを移し、まだ編集モードにいたならアニメモードへ切り替えます。そうしないと、新しいフレームが見えないからです。

保持を伸ばす、動かす

ラスターの露出は、キーフレームの行の上で直接タイミングを直せます。塊の右端をつかんでドラッグしてください。右へ引けば保持が伸び、その後ろのすべてのセルが同じだけ前へ押されます。戻せば縮んで、後ろに空白のフレームが残ります。始めた場所まで戻せば、後ろのセルもきっちり元の位置へ返ってきます。

代わりに左端をつかむと、セルが始まる場所が動きます。左へ引けばセルが手前の空きへ伸び、必要なら前のセルの終わりを食います。右へ引けば縮んで、譲ったフレームが空白になります。端は塊の先端からおよそ 5 ピクセル以内で生きていて、そこに乗るとカーソルが横方向のリサイズの矢印に変わります。

露出を切り詰める

セルの帯の、露出されたフレームのひと続きには、小さな四角のハンドルが二つ付きます。ひと続きの左上に一つ、右下に一つです。修飾キーが、ドラッグがまわりに何をするかを選びます。ラスターセルとベクターセルのレイヤーは、ここではまったく同じように動作ます。

ドラッグ 波及。セルの大きさが変わり、その後ろのセルが押し流されます
Shiftドラッグ 切り離し。このセルだけが変わり、隣の空白の隙間が開いたり閉じたりして、隣のセルはその場に留まります
Altドラッグ 継ぎ目を転がす切り詰め。このセルが縮むと隣がそこへ伸び、隣より先は何も動きません

セルを左へ伸ばすと、そのキーも動きます。だから前のセルが隙間へこぼれるのではなく、セル自身が伸びます。そうでなければ、手前のフレームを露出しても、もっと左から保持されているセルが見えるだけになってしまいます。

先頭と末尾の切り詰めハンドルが光っている、ドラッグ中のセルの帯のひと続き。
レイヤーの末尾を空白にしておくと、あとでプロジェクトを長くしても空白のままです。以前は、長さを伸ばすと最後のセルに真新しい印のないフレームが渡されて、隙間の先にまた出てきてしまっていました。

空白のフレーム

空白のフレームは、レイヤーがはっきりと描かれないフレームです。一度もセルを持ったことのないフレームとは違います。空白のフレームは、前の絵がそこを越えて保持されるのを止めるからです。空白のフレームは、キーフレームの行に斜めの網掛けの入った暗い色で描かれます。

レイヤーの行のフレームを右クリックして「フレームを消去」を選ぶと、その一フレームが空白になります。保持されていた絵は、次のフレームからふつうに続きます。一フレームを消しても、保持の残りが消えることはありません。この項目が出るのは、キーフレームがなく、まだ空白でもないフレームだけです。

ひと続きをまとめて空白にしたいときは、先に行の空いたところをダブルクリックしてください。両側のキーの間の、露出されていないフレームのひと続きがまるごと選ばれ、メニューにはそのひと続きに対する「フレームを消去」が出ます。

すでに空白のフレームでは、同じメニューに「空白フレームを追加」が出て、そのフレームを戻せます。

セルパネルからセルをドラッグしてくる

セルパネルには、選んでいるレイヤーが持つすべてのセルが並びます。そこから一つを、そのレイヤーのタイムラインの行のフレームへドラッグすると、そこに露出できます。すでに描いた絵を描き直さずに使い回す方法です。

  1. ラスターレイヤーかベクターレイヤーを、主となる選択にします。
  2. パネルがまだ出ていなければ、ウィンドウ ▸ セル を開きます。
  3. パネルからセルのサムネイルをタイムラインの行へドラッグします。
  4. 狙ったフレームへ落とします。再生ヘッドが落とした先へ付いてきます。

ドラッグしている間、相手の行に枠が付き、カーソルの下のフレームは、落とせるときは緑、落とせないときは赤に色づきます。すでにセルが始まっているフレームは、いつでも落下を断ります。だから、すでにある露出が黙って上書きされることはありません。受け付けるのは、そのセルが属するレイヤーだけです。

セルパネルでラスターのセルをクリックしても、光るだけです。わざと露出しないようにしてあるので、ライブラリを眺めてシーンが変わることはありません。ベクターのセルをクリックすると、そのセルが始まるフレームへ再生ヘッドが転写ます。

タイミングのひと続きをまとめて延ばす

タイムラインのツールバーの +1、+2、+3、+4 のボタンが、今のポーズやセルをその分だけ延ばします。選んでいるすべてのレイヤーで、その後ろのすべてが前へ波及し、必要ならシーンの長さも伸びます。キーを一つずつドラッグせずに、ある区間をゆっくりにするいちばん早い方法です。

長さの帯の右端をドラッグしてシーンを短くすると、新しい終わりより先にある空白の印、グループの印、タグの印がすべて消えます。